パチンコで多額の借金ができたら
■パチンコで借金を作ってしまったら
パチンコが好きで、通っていたら借金を作ってしまっていた、などということはありませんか。パチンコで借金を作ってもなお、パチンコに通っている場合、それはパチンコに依存しているかもしれません。借金に借金を重ね、どんどん多額なものに膨らんでいきます。
ここでは、パチンコで借金を抱えてしまった場合の対応方法について、詳しく見ていきます。
●パチンコで多額の借金を抱えてしまった事例
パチンコで多額の借金を抱えてしまう人には、このような傾向があります。
・根本的にパチンコにのめり込んでいる
・周囲にパチンコに依存している人がいる
・負けた分を取り返そうと、またパチンコに通う
・パチンコで抱えた借金を返済するために、さらに借金をしている
本人がパチンコに依存していたり、パチンコに依存する可能性のある環境にいたりする場合には、パチンコが原因となって多額の借金を作ってしまう可能性があります。
●パチンコで多額の借金を作ってしまった場合の対応方法
パチンコで多額の借金を作ってしまった場合には、どのように対応すればよいのでしょうか。対応方法としては、大きく3つに分けられます。
①自力で返済する②周囲の協力を得る③債務整理をするという3つの方法について、以下、詳しく解説していきます。
いずれの方法を選択するにせよ、借金には利息があり、額が大きく膨らんでしまうため、借金への対応は早めにするべきです。
①自力で返済する
自力で返済する場合には、収入から順次返済に充てていくことになるでしょう。また、持っている自分の財産を処分することで、得た現金を返済に充てるという方法もあります。
②周囲の協力を得る
家族または友人・知人等からお金を借りることで、返済に充てるという方法も取り得ます。しかし、新たに借金を作ることと同じことですので、相手にパチンコでの借金について理解してもらうことが必要になるかもしれません。また、金銭的な部分で協力してもらう以外にも、パチンコに依存してしまっている状況を改善できるよう、協力してもらうといった事例もあります。例えば、家族が積極的に医療機関での受診を勧めてくれ、パチンコやギャンブル依存症の治療を行うことができた、というケースがあります。このように、現状より多くの借金を作らないためにも、周囲の協力を得ることが大切になってくるでしょう。
③債務整理をする
多額の借金を抱えてしまった方のために、「債務整理」という方法があります。「債務整理」とは、抱えている債務(借金)について、その額を減らしたり、もしくはゼロにしたりすることのできる制度です。①②によっても借金の返済が困難な場合には、債務整理を検討することになります。
債務整理には、任意整理、個人再生、自己破産という3つの方法がありますが、借金の額や借り入れの状況等を加味しながら、最適な方法で行う必要があります。
任意整理は、債権者との交渉により、返済の負担を軽くする制度です。債権者との話し合いをするだけで、周囲に知られることなく債務整理ができるというメリットがある一方、交渉が上手くいかなければ、借金の負担を軽くする効果は大きなものにはなりません。個人再生は、裁判所を介する手続きで、多少複雑なものになります。再生計画案を提出し、それを認めてもらうことで、借金の一部が免除され、残りを3年から5年で返済することになります。自己破産は、裁判所を介する手続きで、「支払い不能」な状況にあることを認めてもらうことにより、借金の返済が全て免除されます。借金がゼロになるという大きなメリットがある一方、ある程度大きな財産は手放す必要があったり、手続きを行っている間は一定の職業に付けなかったりというデメリットもあります。
●借金や債務整理に関するご相談は当事務所まで
弁護士 佐藤英生は、相続に関するご相談を幅広く承っております。多額の借金を抱えてお困りの方、債務整理方法について検討されている方は、当事務所までお気軽にお問い合わせください。