過失割合と逸失利益について
皆さんは過失割合や逸失利益という言葉を聞いたことがおありでしょうか。
多くの人にとって、非常に耳慣れない言葉かと思います。
ここでは、交通事故において頻繁に登場する過失割合と逸失利益というキーワードについてご説明していきます。
■過失割合とは
過失割合とは、交通事故のなかにおいて、一方的な事故ではないケースで用いられる用語です。すなわち、加害者だけでなく被害者側にも一定の過失があったと考えられる際に、過失割合が問題となるのです。
過失割合についてわかりやすくご説明すると、ある交通事故の当事者同士にどれだけ過失があったかを、割合で示したものと言えます。
たとえば、直線道路上の割り込みに際して起きた事故の場合、急な割り込みがあったのか、あるいは前方不注意が原因なのかなど、さまざまな要因が検討された上で、過失割合が決定されます。基本的には、過去の裁判例が基準となります。
過失割合が決定すると、過失割合に基づいて過失相殺が行われます。
過失相殺とは、損害賠償額を過失割合に応じて相殺することです。
損害賠償額にも直結するため、過失割合は重要なのです。
■逸失利益とは
逸失利益とは、その交通事故がなければ得ることができていたであろう将来の収入等の利益のことをさします。
基本的に交通事故により被害者が死亡した場合や、後遺障害が残ってしまった場合に使われる用語です。
死亡事故の場合には、被害者が事故の時点より後にどれだけ収入を得ることができていたと考えられるが、後遺障害の場合には、後遺障害がなければどれだけ収入が減少せずにすんだかなどが考慮されます。
以上のとおり、過失割合も逸失利益も、交通事故においては非常に大切なものなのです。
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